- 英語のスピーキングが苦手な理由を通して、英語スピーキングアプリを活用するコツをつかめる
- 英語スピーキングアプリには、それぞれどのような種類や特徴があるか知ることができる
- 英語スピーキングアプリの口コミや特徴から、それぞれのメリットやデメリットを理解できる
- 研究論文を通して、英語スピーキングアプリを使った実践的な学習方法が分かる
「英語を使って、外国人と対面で話さなければならない。でも間違えたら恥ずかしいから、一歩を踏み出せない」
上記のように考える人は多いかもしれませんが、必ずしも対面で話さなくても、英語のスピーキング能力は鍛えられます。
近年はデジタル教材を使用した語学教育が、多くの学校で導入されています。
2020年、文部科学省の報告『外国語の指導におけるICTの活用について』では、9割を超える小・中・高等学校でICT機器が導入されていることが示されました。
現役で英語を学ぶ生徒・学生はもちろん、社会人の学び直しにおいても、ITツールを使えばスキマ時間に有益な学習ができるはずです。
今回は、子供から大人まで活用できる英語のスピーキングアプリを、10個に厳選してご紹介します。
なぜスピーキングを苦手と感じるのか、根本的な問題を解消しつつ、アプリを大いに活用して英会話スキルを鍛えましょう。
英語スピーキングアプリTOP10!無料&有料を含め目的別におすすめアプリを徹底紹介
英語のスピーキングアプリと一言で言っても、その種類はさまざまです。英語を勉強する目的によって使い分けられます。
ここでは、英語のスピーキングアプリを10個紹介します。自分に合った英語のスピーキングアプリを探している人は、参考にしてみてください。
スピーク(Speak)|1週間で1,100語のスピーキング量を誇るシリコンバレー発AIアプリ
Speakは、シリコンバレー発のAI英会話アプリです。ハーバード大学やスタンフォード大学などの出身者が、誰でも英語を話せるように設計・開発しました。
1週間で1,100語のスピーキング量を確保できるため、普段の生活で英語を口にする機会がない人もスピーキング力を鍛えられます。毎日何語の単語を話したのか1日ずつ確認でき、前進具合が可視化されて、モチベーションの維持につながりますよ。
学校教育などを通して英語を学んでも実際に話せる人が少ないのは、英語を話す機会がないからです。当然ですが、英語を話す機会がなければ、話せるようにはなりませんね。
これまで英語で話す機会がなかった人にとって、Speakは一定以上のスピーキングの練習量を確保できるため、毎日活用すれば英会話力の向上を実感できるでしょう。
ChatGPTを開発したOpenAIとパートナーシップを結んでいることからうかがえる通り、スピーキング練習の相手はAIです。
自分の英語力やミスを気にせず、思う存分スピーキング練習ができるため、英会話レッスンでは恥ずかしさから遠慮して話す機会がなかった人におすすめ。
しかもAIは、スピーキングの相手をしてくれるだけのツールではありません。ミスをした箇所やより適切な表現など、1人ひとりに具体的で多様なフィードバックを提供してくれます。
不足しているスピーキングの練習量を確保できるSpeakで、「英語を話せるようになる」という目標を達成しましょう。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 32,000円/ 年額 |
無料期間 | 7日間 |
対応レベル | 初心者・中級者 |
メリット | ・スピーキングの練習量が確保できる ・AIが相手のため、ミスを気にしたり緊張したりせず練習できる ・無料期間があるため、自分に合っているかお試しできる |
デメリット | ・発音の判定が厳しい場合があり、なかなか先に進めない ・AIが話す言葉が長めで、初心者は聞き取れない場合がある |
運営会社 | Speakeasy Labs, Inc |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- スピーキングの練習量を増やして、英語を話す機会を確保したい人
- 相手や周りを気にせず、思う存分スピーキングの練習をしたい人
- アプリが自分に合っているか確かめてからお金を払いたい人
トーキングマラソン(TALKING Marathon)|アルクのキクタン英語に基づいて英語の瞬発力が鍛えられる
TALKING Marathonは、英語教室アルクのキクタン英語に基づいて開発された英語スピーキングアプリです。第二言語習得研究によるメソッドを詰め込んだ、アウトプット型の自主トレーニングができます。
英語の音声を聞いているだけでは、英語は話せるようになりません。
スラスラと話せるようになりたい場合は、実際に自分で話すトレーニングをする必要があります。
しかし外国人とテンポよく話すトレーニングをするためには、会話相手と制限時間が必要なため、1人で行うのは難しいのが難点ですよね。
そのような悩みを解決するため、TALKING Marathonでは、アウトプット型自主トレーニングができるサービスを提供しています。
問題に対して6秒の間に英語で回答することで、頭の中で情報をすぐに整理し、英語でやり取りするための瞬発力を鍛えられるのが特徴です。
また1つのスキットが5分単位のため、まとまった勉強時間を確保できない人も、スキマ時間を有効活用できるのがメリット。スマートフォンがあれば、時間や場所に縛られず学習が進められます。
スピーキングの練習を自主的にできるTALKING Marathon。第二言語を習得するための方法に基づいて、効率的に「話す練習」に取り組めるアプリです。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 4,378円 / 月額 |
無料期間 | 2週間 |
対応レベル | 中級者 |
メリット | ・テーマ別やシーンごとなど、学びたい内容をピンポイントで学習できる ・オンライン英会話を利用して、実際に英語を使う機会が月に1回ある ・毎月新しい会話シーンが追加されるため、モチベーションが下がりにくい |
デメリット | ・他の英語スピーキングアプリと比べると、利用料が高額に感じられるかもしれない ・答えに対して解説がほとんどないため、英語の基礎力が必要 |
運営会社 | 株式会社アルク |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- パッと英語で回答ができたり自分の意見を言えたりする瞬発力を鍛えたい人
- 通学はもちろん予約が億劫だったり、スキマ時間を活用して学習したりしたい人
- 対人間のレッスンでは周囲や講師の反応を気にしてしまい、思う存分スピーキング練習ができない人
スピークバディ(SpeakBuddy)|高精度のAI相手に”気づかい不要”のスピーキング学習が実現
SpeakBuddyは、第二言語習得理論に基づいた本格的な英会話カリキュラムを通して実践力を身に付けられます。英会話の相手が高精度のAIのため、ストレスフリーで繰り返し英語学習ができるからです。
人と話しているような感覚で学べるアプリですが、会話の相手は人間ではないため、気をつかったりミスを気にしたりする必要はありません。
不完全な英語でも思う存分、声に出して、正確な言い方に修正していくことでレベルアップを図る仕組みです。
レッスンは800以上のシーンを想定しており、頻出フレーズや単語を自然と覚えられるようになっています。
学習は1日15分から短時間で可能です。週3日以上の学習に取り組んだ、8割以上のユーザーの英語力が向上したと判明しているため、ぜひ最低週3日はスキマ時間を活用して英会話に取り組んでみてください。
ミスを「恥ずかしい」と感じる必要のない、AIキャラクターを相手にしたレッスンで、スピーキング練習の継続と上達を目指せるアプリです。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 1カ月プラン 3,300円 / 月額 6カ月プラン 2,967円 / 月額 12カ月プラン 1,983円 / 月額 |
無料期間 | 7日間 |
対応レベル | 初心者から中級者 |
メリット | ・高精度のAIが相手のため、本格的な英語を”気づかい不要”で学習できる ・リアルな会話シーンが再現されているため、シーンへの没入感が学習効果を高める ・AIが個別でカリキュラムを作成するため、学習方法に迷わない |
デメリット | ・完全なフリートークはできないため、よりリアルなやりとりをしたい人には不向き ・悩んだり困ったりしたとき、直接サポートしてもらえる場所がない |
運営会社 | 株式会社スピークバディ |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- 学習の仕方が分からなかったり、自分に合った方法で学習を進めたりしたい人
- 人が相手なのは嫌だけれど、本格的な英語を身に付けたい人
- 自分が使うであろうシーンに特化した英語を学びたい人
ELSA Speak English|発音に特化した学習で自信を持ったスピーキングが目指せる
ELSAは発音矯正に特化した英語スピーキングアプリです。英語の本場アメリカ発のアプリで、AIが発音の正確さを判定し、正しく発音できるようアドバイスも行います。
「いくら英語で話しても、うまく相手に伝わっていない気がする」
という人が、正確な発音を身に付けて、「伝わる英語」を話せるようにトレーニングできます。
発音に特化したアプリというだけあり、ユーザーの発音に対するアドバイスの内容も具体的です。
発音のネイティブ度を数値化してくれたり、踏み込んだ指摘を行ってくれたりするため、効率よく発音改善を図ることができます。
難しい発音の仕方をビデオで確認できるのも魅力的な特徴です。
音声記号を基に、正確な発音を音節レベルで習得できるため、
「外国の人に英語で話したのに聞き取ってもらえない」
という人も、悩みの解決に向けて前進できますよ。
また改善が必要なスキルが可視化されるため、自分の実力を客観的に確認可能です。発音や文法・単語の抑揚・リズム・イントネーション・リスニングなど、7,100以上のレッスンを通して飽きずにトレーニングに取り組めます。
きめ細かなフィードバックがあるなど、正しい発音をするための指導を受けられる発音矯正アプリのELSA。うまく活用して練習を繰り返せば、ネイティブスピーカーのような発音で、自信を持って話せるようになるはずですよ。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 3カ月:2,999円 年間会員:6,099円 永久会員:12,399円 |
無料期間 | 無料版あり |
対応レベル | 中級者・上級者 |
メリット | ・スマートフォンがあれば、いつでもどこでも発音の練習ができる ・自動で自分の声を録音できるため、お手本との比較が簡単にできる ・AI相手だから、ノリノリで話して間違っていても恥ずかしくない |
デメリット | ・アメリカ英語用のアプリのため、イギリス英語などには対応していない ・無料プランでは、レッスンに制限があり満足に学習できない |
運営会社 | ELSA Japan合同会社 |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- アメリカ英語の発音をマスターして、ネイティブのような英語を話したい人
- 英語の発音はもちろん、英語でよく使われる慣用句なども学びたい人
- 人工知能を駆使した最先端の音声認識技術を使って、スピーキングの練習がしたい人
Real英会話|教科書では学べないネイティブが使うリアルなフレーズを身に付けられる
Real英会話は英語を第一言語とするネイティブスピーカーが、日常で使用しているフレーズを学べる英語スピーキングアプリです。教科書では学べない、生きた英語を習得できます。
収録されているフレーズが3,200以上と豊富で、さまざまなシチュエーションの言い回しを学べることが、Real英会話の魅力のひとつです。全フレーズには例文とコメント・音声が付いています。更に定期的に新しいフレーズが更新されているため、飽きずに学習の継続が可能です。
辞書として使用したり、ゲーム感覚で学習したりと、多様な使い方ができます。講師に直接質問できたり、フレーズの追加リクエストができたりと、他にはあまりない機能も充実。
ネイティブが実生活で使用しているフレーズを、あらゆる機能を通して学習できるReal英会話で、実践的な英語を身に付けましょう。
デメリットがあるとすれば、Google Playから提供されていないため、Androidユーザーは使えない点です。
今後リリースされる可能性もあるため、Androidユーザーは他のアプリを使いつつ、適宜情報をチェックしてみてください。
Real英会話の支払い方法は、サブスクリプションや課金制ではなく買い切りです。1度購入したら、その後は永続的に使い倒しましょう。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store |
料金(税込) | 1,200円 / 買い切り |
無料期間 | 無し |
対応レベル | 初心者・中級者・上級者 |
メリット | ・フレーズだけではなく、例文が付いているため覚えやすい ・実際に使える生きた言い回しのフレーズを、たくさん身に付けられる ・1度インストールすれば、オフラインでもフレーズの検索が可能 |
デメリット | ・フレーズ学習に特化したアプリのため、単調で飽きる可能性がある ・ほとんど解説がないため、学びを深めたい場合は参考書などを別途用意する必要がある |
運営会社 | LT Box Co., Ltd. |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- ネイティブが使うような、実生活で役立つ生きた英語を身に付けたい人
- 英語学習に必要なインプットとアウトプット学習の両方を、1つのアプリで完結させたい人
- 録音やお気に入り・リクエストなど、たくさんの機能を使って学習したい人
レシピー|スピーキングはもちろん英語学習に必要な6つの要素を盛り込んだオールインワンアプリ
レシピーは、英語習得に必要な6つの要素を盛り込んだオールインワンアプリです。スピーキング学習だけではなく、その他の学習も可能なため、レシピーひとつで英語学習が完結します。
レシピーのコンセプトは「好きを学びに」です。スマートフォンとスキマ時間を利用した現代人に最適な学習方法で、最短で学習成果をあげることを目指します。
英語習得に必要な学習の継続ができ、実際のユーザーは3カ月で、TOEICのスコア換算で平均200点アップを実現させました。
学習者1人ひとりに合わせてAIが作成した学習カリキュラムで自主学習を行い、レッスンでアウトプットやモチベーションの維持をサポートしてもらえます。
「英語で話せる」状態を目指して、アプリとレッスンで網羅的な学習ができる英語学習ツールです。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 無料プラン Entryプラン 契約期間1カ月480円 / 月額 Basicプラン 契約期間1カ月から1,300円 / 月額 Standardプラン 契約期間3カ月から2,500円 / 月額 Advancedプラン 契約期間3カ月から4,900円 / 月額 |
無料期間 | 無し |
対応レベル | 初心者・中級者・上級者 |
メリット | ・AIが自分に合った英語学習カリキュラムを提案してくれるため、学習方法に迷わない ・掲載されているコラムが、英語学習の参考になったり息抜きになったりする ・アプリで自己学習をしながら、オンラインでレッスンも受けられる |
デメリット | ・有料会員にならないと、6大要素を網羅した英語学習は難しい ・システムが分かりにくいため、操作に慣れるまでは使いにくい |
運営会社 | 株式会社ポリグロッツ |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- 身に付けたいスキルによって学習アイテムを使い分けず、アプリひとつで英語学習を完結させたい人
- 挫折して英語学習から遠ざかっていたけれど、もう一度挑戦しようと思っている人
- 自分のペースを保ちながら自分に合った方法で、英語学習を進めたい人
瞬間英作文トレーニング|英語の瞬発力を鍛えスムーズな会話を実現する
瞬間英作文トレーニングは、言いたい内容を英語でスラスラ言えるようになることを目標としている、英語スピーキングアプリです。日本語の文章を見て、瞬時に英語の文章に変換する練習をします。
瞬間英作文トレーニングは中学レベルの英語を対象としているため、初めて英語の例文を見た時は、簡単と思うかもしれません。しかし中学レベルの例文とはいえ、日本語の文章をスラスラと英語の内容に変換して、正確に伝えるのは難しい人がほとんどでしょう。
中学レベルの英文を自力で口に出したり、文章にして書いたりすることで、英会話の基本ができるため、しっかりと押さえておく必要があります。
同じ内容の書籍も販売されていますが、音声機能があるのはアプリならではの利点。書籍にはCDが付いていますが、アプリでは音声と例文の同時確認が可能です。
更にアプリには例文がランダムに出てくるシャッフルモードが搭載されているため、次にどんな内容を話すのか分からない緊張感を持って、英会話を練習できますよ。
瞬間英作文トレーニングは、日本語をすぐに英語へと変換させることで、英会話における瞬発力を高めるアプリです。毎日活用して、何度も繰り返し学習すれば、英語を使ってスムーズに会話ができる状態も夢ではありません。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 1,200円 / 買い切り |
無料期間 | 無し |
対応レベル | 初心者・中級者 |
メリット | ・頭のなかで日本語を英語に変換する作業の時間を短くできる ・例文を集中的に組み立てるトレーニングでライティング力も鍛えられる ・音声はプロのナレーターが収録したもののため、生きた発音で学習できる |
デメリット | ・自動再生の切り替えや停止など、システムが使いにくいと感じる場合がある ・アプリが落ちて開けなくなる現象が多々あり、学習が進められない場合がある |
運営会社 | Beret Publishing Co. INC |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- 中学英語の知識はあるけれど、いざ話そうとすると英語が出てこない人
- 英語を使った会話を、スラスラとできるようになりたい人
- 書籍のように順番に行うのではなく、ランダムにトレーニングをしたい人
ネイティブキャンプ(Native Camp)|人間相手に好きな時にスピーキング練習ができる
Native Campは、いつでもどこでも人間相手にスピーキングの練習ができる英語スピーキングアプリです。世界130ヶ国以上の講師からさまざまなコンテンツのレッスンを受けられます。
AIではなく人間相手にスピーキングの練習をする場合、時間を確認するなど準備をする必要があります。しかしNative Campでは「レッスンをしたい」と思った瞬間に受講可能です。レッスンは5分から受けられるため、スキマ時間を活用できます。
また回数無制限でレッスンが受けられるのも、Native Campの魅力のひとつ。1回のレッスン時間は25分ですが、物足りないと感じる人は料金を気にせず1日に何度でもレッスンが受けられます。
さらに16,000を越える豊富なコンテンツから、自分に合ったものや興味のある教材を選んで自主学習が可能です。自分の英語力が分かるスピーキングテストや日本人カウンセラーのカウンセリングなど、レッスン以外のサポートも充実しています。
いつでもどこでも人間を相手にアウトプット学習ができるのがNative Campの特徴です。自分のペースで、スピーキング学習を進められます。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | プレミアムプラン6,480円 / 月額 ファミリープラン(プレミアムプランを利用している人の家族)1,980円 / 月額 ネイティブ受け放題オプション(それぞれのプランに付ける)9,800円 / 月額 |
無料期間 | 7日間 |
対応レベル | 初心者・中級者・上級者 |
メリット | ・人間相手にいつでも好きな時にスピーキング学習ができる ・アメリカやイギリス・フィリピンなど130カ国以上の講師からレッスンを受けられる ・スピーキングテストや多彩な教材で、自分に合ったレッスンが受けられる |
デメリット | ・話す相手が人間のため、他の英語スピーキングアプリと比べると心理的ハードルが高く感じる ・予習復習の仕方や予約の取り方などがやや複雑で、慣れるまでシステムが使いにくい |
運営会社 | 株式会社ネイティブキャンプ |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- スキマ時間や夜中・明け方など、自分のタイミングでいつでもどこでもレッスンを受けたい人
- 料金は高くても生身の人間を相手にアウトプット学習を行いたい人
- 日常英会話やカランメソッドなど、豊富な教材を使って学習を進めたい人
接客英会話|場面別での学習で、接客用の英語フレーズが習得できる
接客英会話は、接客に特化した英会話が学べる英語スピーキングアプリです。さまざまな接客シーンに合わせた表現や言い回しを身に付けられます。
学習できるシチュエーションは、
「基本の応対」
「販売」
「レストラン・カフェ」
「ホテル・旅館」
「観光地」
「交通機関」
「エステ・病院」
の7種類です。
場面ごとに分かれているため、目的ごとに、すぐに学習に取りかかれます。
収録されているフレーズが豊富なのはもちろん、音声機能での正しい発音の学習や、スピーキングに加えてリスニングの学習も可能です。
また自動採点の発音練習機能が搭載されているのも特徴のひとつ。マイクに向かって発音すると、アプリが自動で採点する機能です。自分の発音が表示され不正確な部分も把握できるため、身に付いてしまった発音のクセの改善も目指せます。
接客に特化した英語スピーキングアプリを利用して、外国人のお客様をおもてなしできる英語力を身につけ、仕事に活かしましょう。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | 無料 |
無料期間 | ー |
対応レベル | 中級者・上級者 |
メリット | ・場面ごとの接客英語を学べるため、すぐに実践で生きるフレーズを身に付けられる ・1,200以上の接客に役立つ豊富なフレーズを無料で学習できる ・ネイティブの発音音声が付いているので、スピーキングだけではなく、リスニングの学習もできる |
デメリット | ・接客場面に特化した、英語スピーキングアプリのため汎用性がない ・音声が出ないなど、システムのトラブルが起こる場合がある |
運営会社 | Flipout LLC |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- 外国人に日本のおもてなしを味わってもらいたいと思っている接客業の人
- 外国人の接客をする従業員のために、言語学習ツールを探している企業の人
- スピーキングだけではなく、ネイティブの発音を通してリスニング力も強化したい人
FluentU|現実世界の動画やクイズなど楽しみながら英語を学べる工夫が盛りだくさん
FluentUは現実世界の動画を使って語学学習ができる英語スピーキングアプリです。動画の世界に没入し、自分が登場人物になった気持ちで楽しみながら学習ができます。
FluentUは音声ダイアログをダウンロードできるため、オフラインの状態でも、いつでもどこでも学習できるのが嬉しいポイントです。
動画のキャプションには、字幕がつけられ、翻訳されています。単語をクリックするだけで、定義や例文が表示される仕組みです。
現実の動画を使っているため、定型文ではなく実用的な英語を身に付けられます。表現を増やすためのクイズもあり、楽しく英語が学べる工夫が満載です。
また英語のほかに、中国語やフランス語・イタリア語なども学べます。
動画を通して英語を学ぶFluentU。従来の英語学習とは違った角度から英語を身に付けられるため、今まで英語学習に挫折してきた人には、おすすめのアプリです。
【スピーキングアプリの基本情報】
ダウンロードリンク | iOS / App Store Android / Google Play |
料金(税込) | ・1年プラン40,800円 / 月額※割引キャンペーン実施の可能性あり ・1カ月プラン3,400円 / 月額 |
無料期間 | 14日間 |
対応レベル | 中級者・上級者 |
メリット | ・現実世界の映像を通して英語学習を進めるため、実用的な英語を身に付けられる ・インタラクティブビデオを搭載しているため、映像や字幕などを見ながら学習ができる ・英語以外の言語にも対応しているため、さまざまな国の言葉に触れられる |
デメリット | ・学習内容に飽きやすかったり物足りなかったりする場合がある ・月単位の支払いは割高で年払いする場合が多く、飽きたら損をしてしまう |
運営会社 | Enux Education Limited |
【アプリの良い口コミ】
【アプリの悪い口コミ】
【アプリをおすすめできる人の特徴】
- 従来の英語学習は続かなかったり飽きたりして、新しい学習方法を探している人
- 自分が映像の中の登場人物になって、没入しながら楽しく英語を学びたい人
- 中国語やフランス語・ドイツ語・イタリア語など、英語以外の語学も学びたい人
英語のスピーキングが苦手になりやすい理由&アプリのメリット
「英語を読んだり聞いたりはできるけれど、話すのは無理」
「分かっていても、いざというときに英語の言葉が出てこない」
このように英語を使って話すスピーキングが苦手な人は少なくありません。スピーキングが苦手となる理由に、日本人の特徴があげられます。
ここでは日本人の特徴を通して英語のスピーキングが苦手になる理由と、英語のスピーキングアプリのメリットを活用して苦手を克服するコツを解説します。
学校の授業以外の場で英語を使って実際に会話をした経験が少ない
英語のスピーキングが苦手な原因でよくあるのは、そもそも英語を使って実践的な会話をした経験がない・少ないことです。
自由が丘産能短期大学における英語再学習プログラムの研究では、学生が英語を苦手になった理由について調査を実施しています。
「中学校の英語の授業で扱う会話のテーマが実践とかけ離れていた」
「授業以外で英語を話したことがない」
などといった理由が挙げられました。
また以下のように、学校の授業中であっても「アウトプットの機会そのものが少なかった」との意見もあります。
「テキストを読む授業が多く、会話にはほど遠かった」
日本で生活していると、英語を使って話すだけではなく、読む・書く・聞く機会がほとんどありません。英語を話せるようになるためには、話したり書いたりするアウトプットと、読んだり聞いたりするインプットのバランスも大切です。
実際に英語に触れる機会がなかったり少なかったりすれば、当然英語のスピーキングは上手くなりません。英語で文章を書いたり、会話したりする機会を積極的に設けるのが、苦手を克服する第一歩です。
アプリである程度英語に慣れて、話す度胸がついてきたら、実際にオンライン英会話で自分の英語が通じるか確認してみましょう。
初心者を優しくフォローしてくれるサービスを選べば、不安や緊張を感じずに、前向きな気持ちで英語を話せるはずですよ。
速い英語を聞き取れなかったり単語を会話中に思い出せなかったりと、知識を実践で活かせない
英語に対する知識はあるのに、それを実践で活かせないのも英語のスピーキングを苦手とする理由のひとつです。
『オンライン英会話学習によるスピーキング不安と意識の変容』の研究では、学生がオンライン英会話を通して感じた不安について調査を行った所、以下のような意見が聞かれました。
「相手の話すスピードが速くて、なかなか気持ち的に”ゆっくり言って”と言えなかった」
「知っていても思い出すのに時間がかかる単語があってもどかしく、焦りを感じた」
このように感じるのには理由があります。
『日本人に相応しい英語教育』によると、日本人が英語を習得するためには「英語と日本語の言語的な距離」と「日本語にはない英語の瞬時的処理を必要とする文法的な計算や操作」が大きなハンディになるため、分かっているのに瞬時に処理ができず焦ってしまうのです。
7歳頃までと言われる臨界期を越えてからでは、自動的に処理をする能力を身に付けるのは困難と言われています。
処理のスピードを上げる訓練を行えば能力は鍛えられますが、言語差や処理能力の違いから、日本人は英語の知識を実践で活かしにくいのが特徴です。分かっているのに言葉が出てこないことで、スピーキングを苦手に感じてしまいます。
もともと自分の意見を述べるのが苦手な上に、間違えて恥をかくのが不安
「英語で話して間違えたら恥ずかしい」
このように間違いが怖いため、英語のスピーキングを苦手とする人は多くいます。それは日本の文化的背景が原因だからです。
『ある英会話教師が間違い直しに関して持っている知識』では、学校教育の現場について指摘しています。
日本の学校教育現場の間違いの直し方は、
「間違えると叱られたり恥ずかしい思いをしたりする」
と思わせるものです。学生はそれが心配で間違いをしない点に気を取られるため、コミュニケーションの流れが断たれる場合が非常に多くなっています。
そもそも自分の意見を述べるのが苦手な傾向がある日本人。それにもかかわらず、異国の言葉でがんばって意見を言ったのに「間違っているね」と言われたら、英語を苦手に思うどころか、嫌いになってしまう人も多いでしょう。
このような文化的背景から、日本人は「間違い=恥」と思っている傾向があります。恥をかくのが嫌で間違えるのが怖くなり、いつまでもスピーキングに対して苦手意識や嫌悪感を抱いてしまうのです。
間違いは恥ずかしい行為ではありませんが、日本人は学校教育を通してこのように刷り込まれています。そのため日本人は、間違えても叱られたり恥ずかしい思いをしたりしない環境で勉強するのがおすすめです。
英語のスピーキングアプリは日本人にとって理にかなった学習方法
スピーキングアプリを使った英語学習には、さまざまなメリットがあります。特に日本人の特徴に合った勉強ができる点で、スピーキングアプリの活用はおすすめです。
ここまでの内容をまとめると、日本人が英語を話すのが苦手と言われているのは、以下の理由があるためです。
- 英語を使う機会がない、又は少ない
- 英語と日本語の言語的な距離
- 日本語にはない英語の瞬時的処理を必要とする文法的な計算や操作
- 間違いに対しての恥ずかしさ
しかし英語のスピーキングアプリを使えば、これらの壁を越えて、英語が上達する可能性があります。
英語のスピーキングアプリは、時間や場所にとらわれず学習できるのが特徴です。英会話教室やオンライン英会話などを利用して、わざわざ英語を使う機会を設けなくても、いつでもどこでもスピーキングの機会を得られます。
英語のスピーキングアプリのメリットで特に大きいのが、相手がいなくてもスピーキングができ、1人で英会話学習が進められる点です。
間違いを「恥ずかしい」と感じてしまう日本人にとって、アプリを使ったアウトプットの訓練は気軽に始められる英会話の練習方法なのです。
このように英語が苦手だと言われている日本人にとって、スピーキングアプリを使った英語学習はおすすめ。日本人学習者の特徴にマッチするので、第一歩を踏み出せなかった人も学習を進められます。
英語スピーキングアプリを使った実践的な学習方法を解説【研究論文より考察】
「英語スピーキングアプリが優秀なのは分かったけれど、実際どのように使えばよいか分からない」
このように考える人は、少なくありません。
ここでは研究論文から考えた、英語スピーキングアプリの活用方法を解説します。英語スピーキングアプリを使った学習の参考にしてみてください。
英語の運用能力向上のために必要なのは、Self-Monitoring Strategyの使用支援
論文タイトル:英語要約スピーキングシステムと授業内ペアワークによるコミュニケーション方略の変化
著者名:仲谷佳恵 室田真男
発行年:2017年
発行元:人工知能学会研究会資料 先進的学習科学と工学研究会
【論文の概要を紹介】
英語スピーキング能力を向上させるためには、語彙や文法などの基礎知識の習得はもちろん、これらを効果的に運用する力が必要です。相手の話を聞いて理解したり、場面に応じた回答ができたり、言い換えたりする能力が求められます。
この運用に関する能力のひとつがSelf-Monitoring Strategyです。相手に情報を伝達するために、自身の発話を修正・変更したり詳細に説明したりするもの。これをコミュニケーション方略のひとつとして実践したのが、この研究となっています。
まず行ったのが、英語要約スピーキング自主学習アプリ「MARS」の導入です。要約スピーキングに対する負荷を下げ、Self-Monitoring Strategyの使用の焦点化を目指しました。
次に授業内でのペアワークの実施です。話し手は相手に伝わるように工夫しながら話し、聞き手は集中して相手の話を聞くように意識付けます。また改善点も話し合えるよう、振り返りの時間も設けるようにしました。
以上を授業で実践し、相手へより良く伝えるためにどう表現するべきかといった視点からスピーキングの振り返りが行われているか、その振り返りを次のスピーキングで活かせるかを検証したのがこの研究の内容です。
振り返りの内容を次に活かしたり、振り返りの仕方が変わったりする様子が見られた
研究を進めると、相手により良く伝えようとの観点から振り返りを行って、その内容を次に活かしたり、振り返りの仕方を工夫したりと、Self-Monitoring Strategyの使用に変化が見られました。
たとえば最初は本研究のねらいと異なる振り返りをしていたAさんでしたが、回を重ねるうちに「○○では伝わらなかったから△△と言えば良かった」と相手により良く伝えようとの観点から振り返りを行うようになったのです。
それ以降は平素な表現を用いたり、初めに話す内容を簡潔に述べていたりと、前回の振り返りを活かした方略を使用している様子も見られました。
次はBさんの事例です。Bさんはスピーキング自体に変化はありませんでしたが、実践の後半から自分のスピーキングに対して、相手にどのように伝えればより良く伝わるかと、振り返りで具体的な改善案を考えるようになりました。
回を重ねるごとに、細かい修正や平素な言い方を用いた改善案を提案していく姿が見られたのです。
振り返りを促すペアワークや英語要約スピーキング自主学習アプリの導入により、学習者のSelf-Monitoring Strategyの使用に対する変化がありました。今後は更に学習方法を工夫すれば、Self-Monitoring Strategyの使用に対する明示的な支援を行えるようになると考えられます。
スピーキングアプリを使って学習するときは、どうしたら相手により良く伝わるか意識したり改善案を考えたりしよう
英語スピーキングアプリでスピーキング練習をする際も、相手へより良く伝えようと意識するのが上達への近道です。どうして相手に伝わらなかったのか・もっとよい言い方があったかもしれないと、振り返りを行い次に活かします。
言葉を通して、相手に自分の言いたい内容を伝える手段がスピーキングです。相手に伝わらなければ意味がありません。そのため相手に通じるようにするために、自身の発話を修正したり、変化させたり、詳細に説明したりするSelf-Monitoring Strategyは大切です。
たとえば英語スピーキングアプリを用いた学習では、生身の人間を相手にしたスピーキング練習ではなく、AIなどコンピューターを相手にする方が多いでしょう。この場合、緊張しなかったり恥ずかしくなかったりと、相手が人間ではない点がメリットです。
しかし人間ではないからといって、振り返りをしなくてよいわけではありません。AIは発音が適切でなければ聞き取ってくれず、人間ではない分、気が利かないため、何度もやり直しを求めてくる場合もあります。相手へより良く伝えるためにはどうすればよいか考えてスピーキングしなければ、学習が進まないのです。
英語スピーキングアプリは、いつでもどこでも好きな時に学習ができます。自由度が高い学習ツールだからこそ、Self-Monitoring Strategyの観点を常に持ち、好きな時に振り返りとそれに対しての実践を繰り返し行うことが可能です。
ぜひ英語スピーキングアプリの特徴を活かし、Self-Monitoring Strategyを意識しながら繰り返し学習を行ってみてください。
国内はもちろん、出張先や留学先でも、相手に意図がしっかり伝わるスピーキングを行えるようになりましょう。